お役立ち情報 株主総会に出席しました-株式会社りそなホールディングス
こんにちは。
exit.です。
皆さまは株主総会に出席したことはありますでしょうか?今回のコラムは、私が出席した株式会社りそなホールディングスの株主総会の様子をお伝えしたいと思います。個別株式の売買の推奨ではございませんので、ご理解のほどよろしくお願い致します。
株式会社りそなホールディングスの第20期定時株主総会は2021年6月23日(水)10時から開催されました。報告事項としては、第20期事業報告の件、決議事項としては、取締役10名専任の件、がありました。当日の流れは以下の通りでした。
①議長の挨拶
②事務局より議決権の数の報告
③決算の報告
④議案の提案
⑤質疑応答
⑥議案採決
⑦閉会の挨拶
10時スタートで10時45分ごろの終了でしたので、1時間かからない程度で終了しました。今回のコラムでは③決算報告と④質疑応答について取り上げていきたいと思います。
③決算の報告
2021年3月期と2020年3月期との損益比較においては、業務粗利益(銀行業における売り上げに該当するものです)は約3%減少しています。これは、資金利益は貸し出し金利の低下によるものです。新型コロナウイルス感染症による融資により貸出残高そのものは増加していますが、貸出金利の低下は補え切れていない結果になりました。役務取引等利益は融資事務が増えたことにより対前期比で増加をしています。そして、与信費用については予防的見地を踏まえて増額させることで、将来のダウンサイドリスクの軽減を図っているとのことです。りそなホールディングスは2021年4月より関西みらいフィナンシャルグループ(近畿大阪銀行、関西みらい銀行、みなと銀行)を完全子会社化しています。また、オープンプラットフォームを他行に提供することで提携先を増やしていく戦略をとっていき、またリテールNo.1を目指して少人数支店をお客様にとって便利で立ち寄りやすいところへ展開していくことを計画しています。
④質疑応答
1.使用されていない遊休資産(使われていない支店の建物や土地)を売却して配当に回してほしいとの質問に関しては、基本的には回答は控えるが、建物や土地の活用については個別に考えていきたい。また、配当については安定的な分配や財務の健全性を考慮して計画をしていると回答しています。
2.担保を重視した貸し出しに頼りすぎている。事業性を重視した融資を増やすべきなのではとの質問については、キャッシュフローや収益性を評価したものにしていきたい。また、貸出先の課題に応じたコンサルティングを提供していきたいと回答しています。
3.退職給付金の引き当てなどで貸借対照表が重くなるため、営業ソリューションの採用や新卒の採用を絞り、絞った分を配当金に回すべきという質問に対しては、採用人員については中期経営計画でコントロールしていること、及び人材に関しては多様化や専門化が必要なので新卒だけではなく中途採用も行っており、人材のポートフォリオについても考えており、人材が力の源と考えていると回答しています。
以前は株主総会に出席する株主への手土産などを渡す会社のあったのですが、株主総会に出席ができない株主との平等性の問題があり取りやめるところが増えていましたが、新型コロナの影響を受けてその流れが加速したように思います。
※新型コロナウイルス感染症対策はしっかりと行ったうえで開催はされていましたが、もし株主総会に参加される場合は、皆様もしっかりと感染予防対策を取ってご参加をしていただければと思います。
身近な企業の株主総会に出ると今までと違う印象を受けたりすることがあると思います。そう言ったことも株主総会に出ることの楽しみであるとも思っています。投資は自己責任ではあるのですが、興味のある会社については一度調べてみたりすることは、経済を始めとしたさまざまなことに興味を持つことの第一歩になるかもしれません。
次回も皆様のお役に立つ情報を発信していければと思います。
本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。