政治経済 SDGs編 第1回目
こんにちは。
exit.です。
今回はSDGsについて取り上げていきたいと思います。皆様もニュースや新聞などで何度かご覧になられたり、聞かれたりしたことがあるかもしれません。
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、先進国を含めたすべての国が、人間の安全保障の理念を反映し、誰一人取り残さないように、すべてのステークホルダーが役割を持って、経済・社会・環境に定期的にフォローアップを行いながら総合的に取り組むための枠組みです(普遍性、包摂性、参画性、統合性、透明性という5つの特徴を持っています)。
その目標達成のために、17の目標とその目標の下に169のターゲット及び232の指標を定めています。また、ターゲット達成のための年限を2030年としています。
掲げられている17の目標とは
①貧困:貧困をなくそう
②飢餓:飢餓をゼロに
③保健:すべての人に健康と福祉を
④教育:質の高い教育をみんなに
⑤ジェンダー:ジェンダー平等を実現しよう
⑥水・衛生:安全な水とトイレを世界中に
⑦エネルギー:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
⑧成長・雇用:働きがいも経済成長も
⑨イノベーション:産業と技術革新の基盤をつくろう
⑩不平等:人や国の不平等をなくそう
⑪都市:住み続けられるまちづくりを
⑫生産・消費:つくる責任つかう責任
⑬気候変動:気候変動に具体的な対策を
⑭海洋資源:海の豊かさを守ろう
⑮陸上資源:陸の豊かさも守ろう
⑯平和:平和と公正をすべての人に
⑰実施手段:パートナーシップで目標を達成しよう
です。
またSDGsに関する情報は雑誌やインターネットをはじめとしたさまざまな媒体から入手できますが、ここでは、以下の4つのホームページを紹介したいと思います。
最初に日本の外務省のページです。ここでは、SDGsについての説明や日本政府の取り組みや企業やNPO団体や教育・研究機関の活動の取り組み事例などを紹介しています。
(https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html)
国際連合広報センターは日本語で日本を含めた世界でのSDGsの取り組みなどの情報を発信しています。このページでは、SDGsだけではなく、国連の活動や国連事務総長のメッセージなどをビデオで見ることもできます。
こちらは英語にはなってしまいますが、国際連合(United Nations)もSDGsに関する取り組みなどの情報提供を行うホームページを開いています。教育、経済成長や気候変動などのSDGsの各目標に分かれたビデオを見ることもできます。
(https://www.un.org/sustainabledevelopment/)
こちらも英語になってしまうのですが、2019年4月8日に出されたSDGsのレポートをPDFで読むことやダウンロードすることができます(日本語に翻訳されたレポートが見つかった場合はまた追記致します)。
(https://developmentfinance.un.org/fsdr2019)
SDGsに関係があるのは政府や企業だけだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、SDGsで掲げている17の目標の中には、例えば目標⑦のエネルギーの分野では、節電を含めた省エネを心がけることや、⑫の生産・消費の目標を達成するために、地産地消を推進することや、私たちのような一個人でも取り組もうと思えば取り組めることもあります(そもそも、SDGsは「誰一人残さない」という包摂性の特徴も持っています)。
また、金融・投資に関する分野でもSDGsは非常に注目されており、欧米の機関投資家たちはSDGsに力を入れている企業に対して、ファイナンスや投資(株式保有など)をするようになってきています。日本でも、SDGsに注力する企業を保有銘柄に組み入れているファンドなどがあります。国際社会が抱える社会的課題をビジネスの機会としてとらえる企業や、投資の機会としてとらえている金融機関や証券会社が多く出てきています。皆様も投資をする先の企業を選ぶ際に、その企業の経営目標にSDGsに関することが掲げられているかを見たり、自分の日々の行動から何かできることを探してみたりしてもよいかもしれません。
次回はFinancing for Sustainable Development Report 2019の中からいくつかトピックスを選んで書いていきたいと思います。