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世界経済 海外企業編 CrowdStrike Holdings, Inc.

世界経済 海外企業編 CrowdStrike Holdings, Inc.

こんにちは。

exit.です。

今回は、2023年3月7日に第4四半期の決算を発表したCrowdStrike Holdings, Inc.(以下クラウドストライク)(ティッカー:CRWD)について取り上げたいと思います。


クラウドストライクは2011年にジョージ・カーツ氏(現CEO)、ドミトリー・アルベロビッチ氏(元CTO)、グレッグ・マーストン氏(元CFO)によってテキサス州のオースティンで設立されたサイバーセキュリティーの企業で、2019年6月にNASDAQに上場(IPO)しました。エンドポイント(利用者が直接操作する端末のこと)へのセキュリティサービス等を提供しており、サイバー攻撃やコンピューターウイルスの検知などを行っています。サイバー攻撃やインタネットを利用した犯罪は年々複雑化し、件数も増加している中で、クラウドストライクのようなインタネットのセキュリティサービスを提供している企業の重要性は高まっています。


そんなクラウドドストライクの第4四半期の決算ですが、売上高の実績は6億3,737万ドルで市場予測(コンセンサス)である6億2,492万ドル上回りました。1株当たり利益(EPS)は実績0.47ドルでこちらもコンセンサスの0.43ドルを上回りました。2023年1月の通年での売上高は22億4,100万ドルでコンセンサスの22億4,800万ドルを下回りましたが、EPSは1.54ドルでコンセンサスの1.50ドルを上回って着地となりました。また、来期の見通しとしては、第1四半期の売上高は6億7,490万ドル~6億7,820万ドル、通年(2024年1月)の売上高は29億5,500万ドル~30億1,500万ドルとしており、それぞれ6億6,469万ドルの第1四半期予測と29億6,000万ドルの通期予測のコンセンサスを超えています。キャッシュフローを見てみますと、営業活動に係るキャッシュフローは9億4,100万ドルで前年の5億7,500万ドルから大きく増加しています。投資活動に係るキャッシュフローは投資用資産を除くと2億6,400万ドルとなり、前期の1億3,300万ドルの倍となっています。ただし、営業活動に係るキャッシュフローから投資活動に係るキャッシュフローの差額であるフリーキャッシュフローは、6億7,700万ドルとなり、前期の4億4,200万ドルと比較すると大幅に増加しています。2023年1月末時点で23,000社を超える課金顧客を抱えており、今後も順調に増えていく見通しとなっています。


今年も去年と同様に多くのテクノロジー系で高い成長率を誇る企業(高い成長率が株価を支えているような企業)の株価が苦戦を強いられる中で、クラウドストライクはコンセンサスを超えてくる決算内容となっており、今後の見通しについてもかなり強気にCEOは語っています。今後ますます進む情報化社会の中でネットのセキュリティーの重要性は高く、不景気になったからと言って削減できるような性質のものではありません。ただし、当面は不透明な相場状況の中で株価が大きく乱高下する可能性はあります。


以下のリンクはクラウドストライクの投資家情報(IR)です。

https://ir.crowdstrike.com/


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


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