2023年新年のご挨拶
こんにちは。
exit.です。
皆さま、あけましておめでとうございます。
弊社は、本日より今年の通常業務を開始しております。
昨年は皆様に大変お世話になり、ありがとうございました。
本年も何卒よろしくお願い致します。
まずは、2022年の株式相場の振り返りをしたいと思います。日本の株式市場の2022年のリターンは、日経平均でマイナス9.37%、TOPIXではマイナス5.05%となっています。アメリカの株式市場では、NASDAQがマイナス33.10%、NYダウがマイナス8.78%、S&P500がマイナス19.44となっています。ヨーロッパでは、ユーロストック50がマイナス11.74%のリターンとなっています。新興国では、中国香港市場(香港ハンセン指数)はマイナス15.46%のリターンとなり、深センはマイナス25.85%、上海総合指数はマイナス15.13%でした。ベトナムの株式指数であるハノイ30はマイナス34.55%となっています。同じ新興国でもインドでは、NIFTY 50でプラス4.33%、BSE SENSEXはプラス4.44%のリターンとなり同じ新興国でも明暗を分けるリターンの結果となりました。
2022年は投資家にとって厳しい一年だったと思います。インデックス投資は株価の下げを部分的には円安が救ったような結果となりましたが、個別株式ではGAFAMと呼ばれるグーグル(アルファベット)、アップル、フェイスブック(現在のメタ・プラットフォームズ)アマゾン、マイクロソフトやTESLAなどの大型株式の株価の崩れが目立ちました。また、相次ぐ利上げにより債券価格も大幅に低下をしてしまいました。株と債券の値動きは逆相関で本来は分散効果があると言われていますが、2022年では分散効果は働かず、株式60%債券40%のポートフォリオではリターンがマイナス17%ほど(Bloomberg より)となりました。ゼロ金利の元に大幅に上がった株価とゼロ金利政策で利回りが大幅に下がった債券(=債券価格の高止まりしていた)が、2022年の急激に進むインフレとFRBの連続した大幅な利上げの影響を受け株も債券も大幅に下落することとなりました。
2023年の株式相場とリスクについても触れたいと思います。2023年はアメリカでは前半はFRBが利上げを継続することが予想されています。ただし、利上げを停止したとしても2023年中の利下げは無いとFRB関係者が発言をしているため、政策金利は高止まりすることとなりそうです。債券市場は、前半は金利引き上げを受けて金利高となりそうですが、後半からはリセッション(不景気)を意識して債券が買われる展開になると予測する機関投資家が多くなっています。その場合には、年の後半には株式市場が持ち直すことが想定されます。持ち直す場合にも上下しながら徐々に下値を切り上げていく展開になると思われます。2023年の前半は債券に、後半は株式に投資妙味があると予想する機関投資家が多いことは念頭に置いていても良いかもしれません。
またロシアによるウクライナ侵攻の継続が引き続きリスク要因の筆頭と考えられますが、中国での新型コロナウイルス感染者の増加やそれに伴う景気停滞が世界に与える影響もリスクとして考えておく必要がありそうです。農作物や水といったものもあまりメディアでは取り上げられていないかもしれませんが、潜在的なリスクとして考えておくべきだと考えています。2023年も引き続きインフレが問題と考えられていますので、インフレヘッジとして金などのような実物資産を組み入れるのも一つの手段と考えられます。
そして、最後に積立投資をされている場合は、積み立ての継続をすることが大切となります。相場が下がると積み立てを止めてしまう方もいるようですが、積立投資は機械的に粛々とマーケットタイミングとは関係なく行っていくものとなりますので、継続をしていくことが大切となります。下落に耐えられない場合は、そもそもリスク許容度を超えた投資を行っている可能性もありますので、現金比率を含めたポートフォリオの見直しとリバランスを行うと良いかもしれません。
2023年も引き続き皆様のお役に立つ情報を発信していければと思いますので、今年も何卒宜しくお願い致します。
次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。
本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。
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