お役立ち情報 判断を変えることを恐れないようにしよう!
こんにちは。
exit.です。
今回は、判断の変更や情報との向き合い方について考えていきたいと思います。
仕事においても、投資においても、プライベートおいても、一度決めたことを徹底的に守ることや意見を変えないことが良いことのように言われることがあります。意見や態度を変えないという意味では初志貫徹や志操堅固という言葉がありますが、意見や態度を変えるという意味では、君子は豹変す、という言葉もあります。この言葉は、今では無節操に意見や態度を変えることという意味で使われることが多い言葉ですが、本来は「人格者が潔く過ちを改め、よい方向へと変わること」を意味しています。何事においても君子は豹変す、ではありませんが、間違えたと考えられるような場合や状況が変わった場合に、自分の今までの考え方などに固執して行動をとるよりも、これからの未来や将来について考えを巡らせて、行動や考えを変えるべき時には行動や考えを変えたほうが良いです。ここでは、行動や考えをやみくもに二転三転させるという話をしているわけではありません。例えば、投資における軸や目的・目標を定める必要性はあり、それを特に考えもなく変えてしまう(見直すことは必要ですが)ことがかえってリスクとなることがあります。仕事でもそうですが、投資に関してこのようなことをしてしまうと、思った以上の損失を出してしまう結果につながりかねません。
情報との向き合い方についても慎重に考えていくべきです。今ではTwitterやTikTokなどのソーシャルメディアなどによって、個人でも良くも悪くも簡単に情報発信ができてしまいます。また、既存のメディアも自社のイデオロギーによって偏った報道を行うこともあり、そのまま信用しても大丈夫な情報なのかどうか判断に迷う場合もあります。そのようなときに、情報の真贋を見極めるためのメディア・リテラシーを高めることが必要とされており、その重要性は現在ますます高まっていると考えられます。情報技術の発達により今後私たちが触れる情報量は増加していくと予測されています。注意すべき点は、ある仮説を検証する際に、その仮説にとって有利となる情報ばかりを集め、その仮説にとって不利となる情報を無視または集めようとしない、という確証バイアスに陥らないことです。また、インターネットでは自分のもとに集まってくる情報に偏りが生じてしまう可能性もありますので、ある仮説についての賛成意見だけではなく反対意見も調べるようにするなど各個人での工夫が必要になってきているようにも感じます。
また、私たちが日々触れる情報(ニュースなど)は私たちの投資判断にも影響を与えてきます。そして、それらの情報によって状況が変わったことが分かった時に、その投資判断を変えるのか、またはその判断を変えないほうが良いのかを決める、という意思決定は非常に大切になってきます。ネット証券などで行う積立投資であれば、設定されたとおりに機械的に取引を行ってくれますので、日々の情報や感情に影響されにくくなります。資産をコア・サテライトに分けて投資を行っている場合であれば、投資判断の変更の影響を大きく受けるのは、サテライト資産として個別株式などに投資を行っている場合です(コア資産は、長期で運用を行うものですが、サテライト資産は個別株式などのリスクをコア資産よりも大きくとってリターンを狙うものです)。決算や景気動向などのニュースによって、判断を変えてサテライトのポートフォリオを組み替えるなどのような柔軟な対応が求められる局面もあります。そのような対応などができない場合や難しい場合は、コア資産のみに資産を集中させた方がよいとも考えられます。多くの個別株式などの投資家(もしくは、トレーダー)は損失を出す割合の方が多いとも言われていますので、柔軟な対応ができない方は手を出さないほうが無難かもしれません。大切なことは資産を守り損失を出さないようにすることであって、自分のリスク許容度を超えてまでリターンを追及して投資することではありません。もし資産を守るという目的に対して、リターンを狙いすぎてリスクを大きくとりすぎている場合は、ポートフォリオを見直す必要があると考えられます。
ご参考までにコアサテライト戦略とリバランスについて取り上げたコラムのリンクを貼りますので、お読みいただければと思います。
次回も皆様もお役に立つ情報を発信していきたいと思います。
本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。