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お役立ち情報 短期と中長期の投資と個人投資家の注意点

お役立ち情報 短期と中長期の投資と個人投資家の注意点

こんにちは。

exit.です。

今回は個人投資家が投資をする際の注意点について取り上げたいと思います。


投資を行う際には、コア・サテライト戦略に基づいて、ゴールベースの考え方でコア資産を運用して、マーケットベースの考え方でサテライト資産を運用することが良い、ということを何度かコラムで取り上げて書いています。コア資産とは長期分散投資を基本として、コストを抑えて運用をしていくことで、サテライト資産は短期~中期の目線でリスクを取って運用するものです。ここで、運用期間や目的をはっきりとさせることが大切になってきます。


ここでは、個別の株式などの投資について焦点をあてて書いていきたいと思います。個別株式などの投資で失敗をする多くのパターンとしては、その個別の投資商品(株式など)への投資が短期投資なのか中長期の投資なのかの判断を曖昧にしているものが多いです。短期的なトレードを目的として、チャートでその株式の買いを判断したのであれば、チャートで売りを判断するべきですし、テクニカル面で買いを判断したのなら、テクニカル面で売りを判断するべきで、評価損が出ているからという理由で、難平(ナンピン)買いをしてしまうと、最終的にはさらに評価損を大きくして、塩漬けになってしまう可能性が高まるだけになってしまいます。トレードを行う際は、自分なりのルール設定が必要で、短期投資であればそのルールを守ってトレードを行うほうが大きな損失を出す可能性を少なくすることができると考えられます。

※難平買いとは、自分が買った後に株価が下落をしたときに、下値で買い増しをすることで取得単価を下げる手法のことです。


中長期的な投資であれば、重視すべきはファンダメンタルズや投資先の企業の成長のストーリーです。短期的な株価の上下に反応をして売買を繰り返してしまうと、本来得られるはずの利益が得られなくなる可能性があります。中長期の投資は、1日や1週間のような短い期間の株価の動きに重点を置くものではなく、株価は中長期的には、その企業の業績や財務や成長などのようなファンダメンタルズに沿ったものになっていくと考えるのが中長期の投資です。その企業の成長のストーリーの達成や、シナリオの変化というような大きな流れ(トレンド)の変化が、基本的に売買を行うタイミングとなることが多いです。


自分の投資のスタイルが短期投資なのか、中長期の投資なのかをまず決めることや知ることが大事だと思います。それが曖昧なままに投資を行ってしまうと、自分の中の軸がずれてしまい、短期トレード目的の銘柄を塩漬けにして中長期と考えてしまったり、中長期目的の投資なのに目先の株価の上下で売買を行ってしまったりすることになり、損失の拡大や利益の獲得の機会を逃す可能性を高めるだけになってしまいます。


機関投資家のような、中長期の投資は個人でも十分に行うことができます。株主への情報公開を積極的に行う企業が増えてきています(企業のホームページでIR情報を見ることができます)ので、機関投資家と個人投資家の間の情報格差は小さくなってきています。また、最近ではオンラインで企業決算の説明会を行う企業もありますので、積極的に情報をつかみに行くのであれば、活用することで財務情報以外の情報を入手することができます。


短期投資なのか、中長期投資なのかで見るべきものや集めるべき情報は異なってきます。繰り返しになりますが、自分のスタンスをはっきりさせることで、少しでも損失を出す可能性を少なくして、利益を出す可能性(確率)を高めることが大切だと考えます。


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。