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政治経済 アメリカの大統領選挙と株式・債券相場について

政治経済 アメリカの大統領選挙と株式・債券相場について

こんにちは。

exit.です。

久しぶりとなる今回のコラムでは、大統領選挙や株式や債券相場のことについて触れていきたいと思います。


11月5日に投票(開票)日を迎えるアメリカ大統領選挙ですが、7月21日に現職のジョー・バイデン大統領が次期大統領選からの撤退を表明し、後任にカマラ・ハリス副大統領を指名しました。これを受けて大統領選挙は、共和党ドナルド・トランプ氏と民主党カマラ・ハリス氏の対決となることにほぼ決定となりました。

※大統領候補者は7月15日の共和党大会、8月19日の民主党大会でそれぞれ正式に決定となります。また、トランプ氏は副大統領候補としてジェームズ・デヴィッド・ヴァンス氏を指名していますが、ハリス氏はまだ副大統領候補を指名していません。


現状の選挙人(全538名)の獲得予想ですが、ハリス氏208名、トランプ氏219名、Toss Up(どちらが選挙人を獲得するか不透明な州の選挙人の数)111名となっています。また支持率はハリス氏46.2%、トランプ氏が47.9%であり、わずかにトランプ氏がリードとなっています。選挙人19名のペンシルバニア州、16名のジョージア州とノースカロライナ州、15人のミシガン州などがスイングステートとなっており、支持率もテレビ討論や選挙戦がこれから本格化することを踏まえると、ハリス氏もトランプ氏のどちらが勝ってもおかしくはない状況です。


株式市場は一時期トランプ氏が大統領になる可能性に賭けているような動きをしていましたが、現在ではどちらが大統領になるか不透明な環境の中で揺れているような状況です。本日は日銀の政策決定会合があり、またアメリカでもFOMCがあります。日本も利上げの可能性が出てきています。アメリカやヨーロッパが金利の引き下げを9月にも開始するのではと見込まれている中では、日本の利上げに残された期間は長くはないのではと考えています(ほかの先進国が利下げを行う中、日本だけが利上げを行うことは難しいとの予想です)。債券市場もアメリカの金利の引き下げを見込んだ動きになっています。日本は逆に利上げを織り込みに行く動きになっていますが、7月31の日銀の発表次第ではまた違った動きを見せるかもしれません。金利差の縮小によって円高に振れる可能性もありますが、急激に金利差が縮小するわけではないので、以前のような水準の円高(1ドル=110円のような水準)には戻りにくいと考えています。


株式も債券も為替も不安定な動きを続けていますが、リスクを取りすぎていると感じた場合には現金比率やリスク性資産の割合に注意をしてみてください。また、自分でどのようなシナリオが考えられるのかを考えて、ポートフォリオを組み立てて、長期目線で運用できるようにしておくことが大切です。運用できる期間やリスク許容度などは人それぞれですので、ご自身にあった方法で投資を続けていければと思います。


以下のリンクが今回のコラムを書く際に参考にしたサイトです。情報は更新されていきますので、コラムを執筆したときの数値とは異なるかもしれません(コラム執筆は2024年7月30日です)。

https://www.realclearpolling.com/maps/president/2024/toss-up/electoral-college


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。


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