経営 お役立ち情報 AIを業務に活用するために
こんにちは。
exit.です。
AIが話題になることが非常に多くなっています。企業では、OpenAIのChatGPTやNVIDIAの半導体設計や日本でもソフトバンクグループがAIへの投資を加速させるなど、様々な企業がAI分野への投資を加速させています。今回のコラムでは、AIを中小企業がどのように活用できるのか、リスクは何かについて簡潔に取り上げたいと思います。
多くの企業や人が活用できるサービスとしては、例えばMicrosoftのCopilotやBing、GoogleのBard、OpenAIのChatGPTなどがあります。ここでは、ChatGPTをメインに取り上げたいと思います。
ChatGPTは無料で使える機能もありますが、有料のプランもあります。有料プランのPlusでは月額20ドルで、GPT-4oや画像生成、カスタムGPTを作成・利用できたりします。Teamは人数/月額で25ドルとなりますが、GPTをワークスペースと共有することができるなど、会社やチームとして利用することが念頭に置かれているようなプランです。ちょっとしたアイディアの壁打ちや文書作成支援程度でしか利用しないなら、現時点での無料プランでも十分に可能です。
次に、どのように利用できるかについてですが、無料版と有料版ではできることが異なりますので、使ったことが無い人は無料で試して、有料に切り替えたほうがよさそうなら有料に切り替えるという方法でよいと思います。利用方法の一つ目としては、文書の翻訳や要約ができるので、時間短縮のために利用することが考えられます。二つ目としては、文書やひな形の作成です。作成だけではなく、文書・文章のチェックもできますので、うまく使えば、ミスの発見や訂正に役立てることができます。三つ目としては、アイディア出しです。「課題に対する解決策を3つ出してください。そしてその3つの方法のメリットとデメリットについて説明してください。」や「ABCのような新サービスを考えていますが、どのような顧客層に対してニーズがあると思いますか。」などのような質問や指示を出すと答えてくれますので、それを基に考えを深めるという方法に使うことができます。四つ目としては、情報収集に使うことができます。ただし、これは無料プランだと情報のアップデートなどができていないため、古い情報を引っ張ってくる可能性が高くなりますので、その点に注意は必要ですが、情報収集にかける時間の短縮には役立ちます。
※一部拡張機能では、プレゼン資料(スライド)の自動作成をしてくれたりしますので、プレゼンを行う機会や資料作成の機会が多い方はうまく使えば大幅な時間節約ができると思います。
次に注意点やリスクについてです。自分(個人)で使う分には注意をするだけでいいのですが、会社やチームで使うとなった場合には、利用方針などを定めて情報漏えいなどのリスクに対して備え、防げるようにしなくてはなりません。情報漏えいのリスクに対しては、オプトアウトの申請(個人情報や企業情報などの収集や利用に対して、利用者が情報を提供しない権利を使用することで、利用した情報などを学習させないようにする)を行うなどの対策が必要になります。また、著作権などに違反している回答が出てくる可能性もあるため、社外に対して提供するものである場合には、精査する必要があります。倫理観にかける回答が出てくる場合もありますので、社外に出す場合にはこちらも精査を行う必要があります。
AIを上手に活用することで生産性を挙げることができますが、リスクに関しても目を向けておく必要があります。利用方法を間違えてしまうと、防げたはずのトラブルを招きかねないので注意は必要です。またすべてをAIに頼ってしまうと、信頼性に欠ける(人がやる必要が無い)ように思われてしまう場合もありますので、人がやる意味があるサービスを提供できない会社が淘汰されるかもしれませんので、自社のサービスや製品の強みを改めて考える機会になるかもしれません。
次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。
本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。
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※UnsplashのSteve Johnson氏が撮影した写真を利用しています。