投資の基礎 新NISAを利用して長く投資を続けるために注意したいこと
こんにちは。
exit.です。
今回のコラムは、2024年から始まった新NISAを利用して少しでも長く投資を続けていくために注意しておくことについて取り上げたいと思います。
すでに新NISAが始まり3カ月以上が経過しました。2024年も堅調なアメリカの経済やAIに対する期待などに支えられながら株価は順調に上昇を続けています。日経平均も最高値を更新し、一時は41,000も超えましたが、現在の日経平均は少し下がって40,000円を下回っている状況ではあります。しかし年初から比較するとまだ微調整といった程度の下落となっています。
このような上昇相場の中では、少しでも相場に乗り遅れないようにするためにリスクを大きく取りに行くような行動をする投資家も目立ちます。新NISAの場合ですと、つみたて投資枠であれば、そもそも投資できる投資対象が金融庁の基準を満たした長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託に限定されていますのでまだよいのですが、成長投資枠の場合は、個別株なども対象となってくるため投資対象の範囲が大きく広がるため、比較的リスクを大きく取れるものとなっています。新NISAの成長投資枠では上昇した銘柄を追いかけて買う個人投資家の動きが目立っている、との関係者の話もあるため、人によっては身動きが取れない状態の人や損切りをしないといけない状態になっている人もいるかもしれません。
新NISAを続けて長く投資を行うためには、自分が投資をしようとしている商品(株式やETFや投資信託など)がどのようなものなのかをある程度知っておくことが大切です。商品の性質を全て理解する必要はありませんが、長期投資に向くものなのか、それとも短期の値動きを狙うものなのか、くらいは知っておく必要があると思います。個別株式を成長投資枠で売買する場合には特にこのことを知っておくことが重要です。新NISAでは運用で得た利益(売却益や配当金)は非課税となりますので、うまく売買できればかなり有利な制度になると考えることは理解ができますが、損失が出た場合は繰り越しができないということを忘れて売買を繰り返してしまうと、最悪の場合資金が減るだけの結果になってしまいます。せっかくの非課税で長期運用ができる制度なので、長期投資できる対象に投資をしたほうがリターンを得やすくなると思います。
また、一括投資するのか時間分散をさせる積立投資が良いのかも議論が分かれるところではあります。理論上は、一括投資の方がリターンは良くなるのですが、リスクを抑えて運用したい場合には積立投資を採用することになります。理論を重視して一括投資を行っても良いのですが、リスクが大きくなってしまうことは理解が必要な点だと考えます。人は感情で動いたり考えたりしてしまうこともありますので、理論だけを重視してしまうと思わぬ失敗をしてしまう可能性もあります。また投資初心者がいきなり個別株式などに手を出すこともリスクが大きくなりがちなので注意が必要です。
新NISAの制度は長期で運用するということに主眼が置かれていると思われます。利用する側も制度の特性や特徴に合わせた運用をすることで長く運用を続けることができるのではないかと考えます。
次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。
本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。
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