NEWS

政治経済 株式投資編 2024年の第1四半期の振り返り

政治経済 株式投資編 2024年の第1四半期の振り返り

こんにちは。

exit.です。

今回のコラムでは、2024年の第1四半期の状況を振り返りつつ今後について考えていきたいと思います。


まず、日本の株式市場について振り返りたいと思います。日経平均は40,369.44円、TOPIXは2,768.82ポイントでそれぞれ3月を終了しています。年初来リターンとしては、日経平均が+20.63%、TOPIXが+17.01%となっています。日本のニュースとしては、3月の日銀政策決定会合でマイナス金利の解除、YCCの廃止及び新規のETF及びREITの買入の廃止の決定があります。


次に、アメリカの市場について振り返ります。ダウ平均株価は39,807.18ドル、NASDAQ総合は16,379.46ポイント、S&P500は5,254.35ポイントで3月を終えました。年初来リターンはダウ平均株価で5.62%、NASDAQ総合は9.11%、S&P500は10.16%となっています。アメリカのニュースとしては、共和党の大統領候補(指名)がドナルド・トランプ前大統領で確定となり、今年の大統領選挙は民主党のジョー・バイデン現大統領とドナルド・トランプ前大統領で争われることがほぼ決まりました。ロバート・ケネディ・ジュニア氏などが第三の候補者として名前が挙がっており、第三の候補者の選挙結果を大きく左右する可能性があるとも言われています。金融政策としては、現状維持となっていますおり、利下げの時期を巡っては6月が有力視されています。しかしインフレが根強く残る場合や力強い経済指標が観測され続ければ、現在年3回と見込まれている利下げが年2回になるかもしれないという可能性はリスクとして見ておくべきかもしれません。


ヨーロッパでは、イギリスのFTSE100が7,952.62ポイント、ユーロ・ストックス50は5,083.42ユーロが3月末時点の結果となっています。年初来リターンはFTSE100が+2.84%、ユーロ・ストックス50が+12.42%となっています。ECB(欧州中央銀行)やBOE(イングランド銀行)なども利下げは見送っていますが、アメリカと同時期くらいには利下げを開始するのではとみられています。スイス中央銀行は主要先進国に先駆けて0.25%の利下げに動き、政策金利を1.50%としました。


最後に新興国(中国、インド)についてです。香港ハンセン指数は16,541.42ポイント、上海総合指数は3,041.30ポイントで、年初来リターンはそれぞれ-2.97%と+2.24%となっています。インドのSENSEX30は73,651.35ポイント、Nifty50は22,326.90ポイントで、年初来リターンはそれぞれ+1.95%と+2.74%となっています。中国の2023年の経済成長率は5.2%で、2024年3月5日に開かれた中国の第14期全国人民代表大会でも実質経済成長率5%前後が目標として掲げられました。ただし、昨年は経済のリオープンというプラスの要素がありましたが、今年はそれがなく不動産市況や中国国内の景気の弱さなどを補うだけの財政支出が行われる可能性は財政赤字目標を3%に固定する限り見込めず、金融政策頼りになるがこちらも大きな期待はできない中で果たして5%前後の実質経済成長を達成できるのかは大いに疑問に感じるところです。インド中央銀行は利下げを行っていませんが、リスクとなっておりのは金融政策よりもインドの政治体制にあると考えられます。現在のモディ首相は圧倒的な支持率を背景に政権を担っていますが、ヒンズー至上主義的な政策が目立ち、また政敵となり得る野党党首の逮捕が政権批判の芽を摘んだとして非難されています。


足元では原油価格が上昇しており、インフレ率の低下の足かせになる可能性が出てきています。また、アメリカの強い経済は景気を考えるとよいのですが、金利の上昇圧力につながるため、株式などのリスク性資産の売りにつながる可能性があります。ここまで順調に上がってきた株式市場ですが、今後のリスクを考えてポートフォリオを見直してもよいかもしれません。不安に思う場合には、資産に占める現金比率の割合を引き上げるなど、防御に徹するのも一つの選択肢だと考えられます。


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。


以下のリンク(CONTACT)から弊社へのお問い合わせができます。節税をしたい、資産運用について考えたい、保険の見直しを行いたい、ライフプランについて考えていて相談をしたいことあるなどございましたら、お気軽にお問い合わせください。