投資の基礎 リスクとリターンについて改めて考えてみよう
こんにちは。
exit.です。
今回は、投資に関するリスクとリターンについて取り上げたいと思います。
2024年より新NISAが開始となりました。つみたて投資枠として年間120万円、成長投資枠として年間240万円で合計360万円、総額としてはつみたて投資枠としての総額は600万円、成長投資枠としての総額は1,200万円で総合計1,800万円が非課税枠として利用できます。最短で枠を埋めるとなると5年で非課税投資枠を使い切る計算になります。新NISAが始まり、日本株や米国株式が順調に上昇している局面ですので、強気で運用する人たちが目立っていますが、ここで改めてリスクとリターンの関係を見直すことで、長期的に市場に残ることができる(いわゆる「退場)をしない)ようになってもらいたいと思っています。
まずリスクという言葉についてですが、リスクは損失という意味だと理解をしているかもしれませんが、リスクはそもそも「ブレ幅」のことを指します。つまり、損失が出る可能性(=下振れ)のことだけではなく、利益が出る可能性(=上振れ)についてもリスクという意味になります。この上下のブレ幅が大きければ大きいほどリスクが大きいということになり、逆にブレ幅が小さいことをリスクが小さいということになります。このことを理解しておくだけでとローリスク・ハイリターンの投資はあり得ない、ということがお分かりいただけるかと思います。
強気の相場(上昇相場)では、強気のポジションをとる人たちが増えます。現物投資であれば、株価が下がっても最悪塩漬けと呼ばれる状態で耐えることがまだできますが、信用取引のようなレバレッジを利かせているような場合では、大きな利益を狙うことができますが、自分のポジションと逆に相場が動いた場合には大きな損失を被る可能性があります。フルポジション(資金を全部株式などに投資すること)をする人が多く見受けられるのも強気相場の時に多いです。利益の最大化を狙いこのような行動やポジションを取ったりするのですが、これは同時に不必要な(もしくは過大な)リスクを抱えることにもなります。うまく利益確定や損切りをできれば良いのですが、必ずしもそのように立ち回れる人たちばかりではありません。投資においては、利益を狙う動きは目立ちやすく、自分も追随して過大なポジションを取りたい欲求に駆られるかもしれませんが、投資を長く続けるためには、大きな利益を狙うよりも如何に損失を抑えるかが大事なポイントになります。長期・積立・分散投資という言葉が示す通り、長期投資で時間軸を長くとり、積立投資で買い付け時期をずらし(規則的に買い付けを入れることで時間分散を図る)、分散投資で投資対象を分散させる(リスクを減らす)ことが肝要です。
新NISAが始まり様々なメディアで様々な言説を見ることがあるかと思います。現状はバブルであり今後は暴落するという不安を煽るような意見や、逆にここからまだまだ上がっていくのだという強気な意見まで見聞きすることがあると思いますが、目先の相場観にとらわれ過ぎずに、何か迷うようなことがあれば基本に立ち返ることが、投資を長く続けていく際のポイントだと考えています。
次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。
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