経営 企業や医院の経営には資金繰り(キャッシュフロー)と貸借対照表の両方が大切 第2回目
こんにちは。
exit.です。
今回は、先週のコラムから引き続き会社や医院の経営に大切な資金繰り(キャッシュフロー)と貸借対照表(バランスシート)について取り上げたいと思います。
前回のコラム「経営 企業や医院の経営には資金繰り(キャッシュフロー)と貸借対照表の両方が大切 第1回目」のリンクはこちらです。損益計算書だけではなく貸借対照表やキャッシュフローにも注意を払う必要があること、銀行と話をする際には貸借対照表も見られており貸借対照表の内容も大切になること、損益計算書の改善と違い貸借対照表の改善には時間がかかること、について主に述べました。
前回のコラムの最後に少し触れたキャッシュフロー計算書について簡単に説明したいと思います。キャッシュフロー計算書は、営業活動に係るキャッシュフロー、投資活動に係るキャッシュフロー、財務活動に係るキャッシュフローの3つに分かれます。営業キャッシュフローは本業に関わる活動でお金を生み出しているかを表しています。在庫の増加や売掛金の増加、買掛金の減少はマイナスとなります。その逆に、在庫や売掛金の減少、買掛金の増加はプラスとなります。こ利益や減価償却のような現金の支出を伴わない費用を足し戻したものに資産や負債の増減を加味したものが営業活動に係るキャッシュフローの結果となります。プラスなら本業でお金を残せていることとなり、マイナスの場合には本業でお金を減らしているということになります。投資活動に係るキャッシュフローでは、設備投資や有価証券などに投資をした場合はマイナスとなり、逆に土地などの有形固定資産を売却するなどした場合はプラスとなります。投資活動に係るキャッシュフローと営業活動に係るキャッシュフローを合計してプラスの場合は設備投資などを手持ちの資金で賄うことができていたということを示す一方で、マイナスの場合は借り入れをするなどの資金調達を行う必要があったことを示します。財務活動に係るキャッシュフローは借入金を増やすなどの場合はプラスとなりますが、借入金の返済を行うなどの場合はマイナスとなります。プラスとなれば借入金の返済のほうが少なく、マイナスとなれば借入金の返済のほうが多い状態となります。
キャッシュフロー計算書を作るためには、2期分の決算書(2年分の貸借対照表と1年分の損益計算書)があればできます。最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくればキャッシュフロー計算書を都度作らなくても数字を比較すれば大まかなキャッシュフローがわかるようになります。利益が出ていてもキャッシュが残らない原因が何にあるのかを判断するための一つの手段として活用できます。
※月次ベースでキャッシュフロー計算書を作ることも可能です。
キャッシュフロー計算書から売掛金や在庫の増加が問題になっていると判断できる場合は、回収のサイクルや在庫の仕入れを見直す必要があります。設備投資が過大になっている可能性があると考えるのであれば、設備投資計画の見直しや不要な設備の売却につながってきます。どちらも貸借対照表の資産の部につながってくる話です。借入の返済が重くなっているのであれば、返済条件の見直しについて金融機関と話す必要が出てくるかもしれません。この場合は、貸借対照表の負債の部につながってきます。そしてそもそも利益が出ていないこと(赤字)が原因であれば、経営計画(売り上げや費用)を見直すことが必要になってくるでしょう。
弊社では経営コンサルティングの行っておりますので、ご自身の会社や医院のキャッシュフローを見直したいなどの場合は、ぜひご相談いただければと思います。
次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。
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