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お役立ち情報 実物投資編 最高値を更新した金への投資について

お役立ち情報 実物投資編 最高値を更新した金への投資について

こんにちは。

exit.です。

今回は、2,000ドルを超えて上昇を続けるゴールド(金)への投資について取り上げたいと思います。


2021年の下半期目立ってきたされてきたインフレ率の上昇は、2022年にロシアによるウクライナ侵攻によるエネルギー価格高騰によりさらにインフレ率を上昇させる結果となりました。そして、多くの国ではピークアウトしたと考えられていますが、アメリカでもまだ5%とFRBが目標としている2%よりも高い水準となっています。そのような状況の中で、インフレに強い実物資産としての金に注目が集まっています。


金には株式や債券、通貨のような発行体は存在していませんので、企業や国などの影響は受けにくいという特性があります。ただし、金に投資をする際にはドルで行うことになりますので、為替の影響は受けることになります。金の価格についての特徴としては、金利上昇局面は、(金は金利のようなフロー所得は生み出しませんので)金にとってはマイナスとなります。またドル高の局面では金価格の上昇は見込みにくくなります。そして、インフレ率が高いことは金価格にはプラス要因です。安全資産である金の需要や宝飾品などの実需面での需要が高くなると金価格に対してプラスの要因となります。現時点ではまだ、米ドルは高く、金利もFRBがまだ引き上げようとしている段階ではありますが、シリコンバレー銀行の経営破綻やクレディ・スイスのUBSによる吸収合併などのような金融機関の危機もあり、安全資産への需要は高くなっているため、金価格が上昇しているという側面もあると思います。


また現在、為替面では円安が進み、価格も上昇を続けているため、金への投資を行いにくいと感じている方も多いと思います。金への投資は、金そのものを買う実物投資だけではなく、ETFや投資信託のような実物に裏付けられた金融商品を買うことでも行うことができます。為替ヘッジをつけるかどうかは人によって考え方が異なると思いますが、為替ヘッジを行う際には為替ヘッジに伴うヘッジコストの存在は忘れてはならないものとなります(簡単に説明しますと、日本とアメリカの金利差がヘッジコストとしてかかってきます)。


株式などのような金融資産への投資が注目はされますが、金のような実物資産をポートフォリオに組み込むことは、インフレ時にはその強さを発揮します。また金は株式や債券とは違った値動きをする投資対象でもあるため資産分散の一つとして魅力あるものだと思います。ポートフォリオを考える際の選択肢の一つとしてもよいと思います。歴史などが好きな方はアンティークコインもポートフォリオに組み込むことを考えてもよいかもしれません。


インフレはピークアウトしたと考えられていますが、インフレ率は未だに高く、そのまま高止まりしてしまう可能性もゼロではありません。将来のインフレに備える意味でも、株式や債券のようなペーパーアセットだけではなく、実物資産を組み込むことは資産を守ることにもつながると考えています。金以外にも不動産やプラチナのような実物資産もありますので、資産規模やリスク許容度や運用期間など、皆様の考えや状況に応じて、ポートフォリオを構築してもらえればと思います。


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。


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