投資の基礎 株式市場に投資するインデックスファンドについて
こんにちは。
exit.です。
今回のコラムでは、株式市場に対して投資するインデックスファンドについて取り上げたいと思います。
最初にインデックスファンドとは、日経平均やNASDAQのような市場を表す株価指数に連動するように設計されているファンド(投資信託)のことで、パッシブファンドとも呼ばれています。また使用されるインデックスとしては、MSCI(Morgan Stanley Capital International, Inc.)とFTSE(FTSE International, Ltd.)があり、それぞれ投資対象の企業と投資対象の国が違います。2つ以上のインデックスファンドを購入する場合には、どのファンドがどのインデックスを使っているかには注意をしてください。例えばMSCIをインデックスとして使っている先進国株式ファンドとFTSEをインデックスとして使っている新興国株式ファンドを組み合わせてしまうと特定の国には投資を行わないが、特定に国には二重に投資を行う、ということになってしまいます。
株式に投資するインデックスファンドでは、どの株式指数に連動するファンドであるかによって分けることができます。全米株式、先進国株式、全世界株式、新興国株式などが代表例として挙げられます。またそれぞれファンドではパフォーマンスも違います。例えば、全米株式はリターンが高いがリスクも高くなる傾向がある一方で、全世界株式のリターンは全米株式と比較して低いが、リスクはやや低くなるなどです。ほかには先進国株式はリスクとリターンのバランスが良く、新興国株式は良い時と悪い時の差が激しいなども特徴として挙げられます。モーニングスターのサイトや証券会社のサイトなどでリスクもリターンも確認は取れます。例えばリターンはトータルリターンの数値を確認すればわかりますし、リスクの大きさについては標準偏差の大きさを見ればわかります。どの程度損失が出る可能性があるのかを見たい場合には、「トータルリターン±標準偏差」を計算すれば、その計算結果の間に損益が落ち着く確率は約68%となり、「トータルリターン±標準偏差×2」とすると、約95%の確率となりますので、自分で計算して確認してみるのも1つの手としてよいと思います。
それぞれの株式に投資するインデックスファンドの特徴や将来についてどのように考えるのかなどをもとに自分のポートフォリオでコアにするものは何かを自分で判断できるようにしておくことが必要となります。YouTubeなどで情報の発信を行ってエイルインフルエンサーたちは必ずしも投資の専門家ではありません。ネット上で氾濫する情報を鵜呑みにするのではなく、情報を精査し自分で考える習慣をつけておくことは投資だけではなくほかに事でも役に立つはずです。アメリカの銀行破綻や経営危機状態にあったクレディ・スイスがUSBに買収されたりするなど目立つニュースが続いていますが、そのような相場が不安定なときにこそインデックスファンドのようなシンプルな投資対象への投資の継続がのちの投資成果につながると考えています(先物を組み込んだような商品設計が複雑なファンドは値動きが荒く思った以上の損失を出す可能性もあるため、基本的には金融庁も世界的な運用会社も長期投資には向かないとの見解を示しています)。
投資信託をテーマとして取り上げたコラムについては以下のリンクよりご確認いただけます。気になったコラムがありましたら、ぜひお読みいただければと思います。
https://www.realexit.co.jp/tag/%e6%8a%95%e8%b3%87%e4%bf%a1%e8%a8%97/
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