投資の知識 積立投資において大切なこと
こんにちは。
exit.です。
今回のコラムでは、積立投資において大切なことは何かを取り上げたいと思います。
積立投資で大切なポイントとなることは、一言でいえば「継続すること」です。このように書くととても簡単なことですが、相場の大幅な下落をきっかけに辞めてしまう人もいます。また、最初はどうしても小さな金額でのスタートになるために資産の増加額も小さくなることに耐えられず、FXや個別株式などに手を出して損失を出してしまい、投資から手を引くというパターンもあります。
株式などを含めた相場には変動があり、積立投資とはそのような相場の変動による影響を小さくする効果も持っています。積立投資を語る際にはドルコスト平均法が良く言われます。購入金額を固定して買い付けを行うため、価格が高いときには少ない数量を買い付けることに、価格が安いときにはより多くの数量を買い付けることになり取得単価を平準化できるため高値掴みを回避することができます。また、開始時期においても下落局面や上昇局面などを気にすることなく始めることができます。大きな金額を必要とするわけではないため始めやすく、日々の価格変動で一喜一憂する必要もありません。「継続は力なり」という諺もありますので、積立投資を開始する人や現在積立投資を行っている人は是非継続すること、続けることを考えていただければと思います。
積立投資の継続率に関してですが、2021年2月末時点での楽天証券の調査では、つみたてNISAの1年以上継続率が96%、2年以上積み立てを継続している人は92%となっています。個人型確定拠出年金(iDeCo)でも継続して投資されている人は多いのではないかと推測できます。このような制度を利用して積立投資の習慣を作って、その制度の枠を超えた金額で投資に回せる場合でも、基本は積立メインで運用していくほうが良いと考えます。コア・サテライト戦略に従う場合でも、中心になるべきはコア資産でありサテライト資産ではありません。また、積立投資においては、マーケットタイミングを計ることにあまり意味はありません。積立投資はマーケットタイミング関係なく粛々と行っていく性質のものだからです。世界的な株式市場は短期的には上昇下落を繰り返していますが、長期的には右肩上がりの成長を遂げています。このことを理解しておくと、短期的な下落を理由とした積立投資の中断を減らすことになると思います。
※マーケットタイミングとは、市場の動向を見計らい売買を行うことです。
積立投資では継続が一番大切なことですが、積み立てをやめるタイミングや取り崩しなどの出口戦略ついても大切な点になります。相場が短期的な天井だと判断できるときに取り崩しをできればいいのでしょうが、現実的にはそのようなことはできません。止める時期としては定年退職(リタイア)したときなどが例としてあると思います。また、取り崩しについては期間を分散して取り崩すことを意識してください。株式に連動するインデックスファンドなどを売却する場合に、コロナショックのような相場の時に一度に売却をしてしまうことを避けるためです。もう一つは、資産の取り崩しをすると同時にリバランスにも注意を払ってください。定年退職が近づいているときや定年退職後にリスクの大きな資産ばかりを持ってしまうとどうしても変動が大きくなってしまいます。取り崩した後の資産の運用によるリターンを安定させるためにはリバランスも必要になります。
最後に繰り返しになりますが、積立投資では継続が大切で、マーケットタイミングを図らず粛々と積み立てていくことが必要になります。そして、最後の出口戦略(積立の止め方や取り崩しなど)についても意識をしておくことが必要です。そういった将来の計画を考えるのが難しいと感じた場合にはファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談をしながら、家計や自分の将来、資産運用を行ってもらえればと思います。弊社のコンサルティングでは、ライフプランや資産運用についての相談もしていただけますので、お問合せいただければと思います。
長期投資や積立投資には以前にもコラムで取り上げたことがありますので、併せてご覧いただければと思います。
次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。
本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。
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