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投資の知識 金融資産と実物資産について

投資の知識 金融資産と実物資産について

こんにちは。

exit.です。

今回のコラムでは、金融資産と実物資産について取り上げたいと思います。


実物資産とは、手に触れることができる資産(実物・実体)があり、そしてそれ自体に価値があるもののことです。実物資産の代表例としては、不動産、貴金属、希少品(コレクターが買うようなもの)があります。実物資産のメリットとしては、例えば投資用不動産である場合には、賃貸収入を得ることができますので、収入源の分散に役立ちます。金やプラチナのような貴金属であれば、長期保有すれば譲渡所得扱いとなり、税務上有利になりますし、また換金性が高いです。希少品の例としては、美術品やアンティークコインなどが含まれ、保有しておくと時間の経過とともに価値が高まっていく可能性があります。また、実物資産は全般的にインフレに強いものが多いことも特徴として挙げることができます。もちろん、メリットだけではなくデメリットもあります。不動産であれば立地次第では売却(現金化)しにくいというデメリットが、金やプラチナのような貴金属はそれだけでは利息のような収入を生み出すものではありません。希少品については、盗難や火災などの災害で失われる可能性もあります。また、売却するに際しても、どこでも売れるようものではありません。


金融資産とは、預貯金や株式、債券、投資信託などの、手に触れることができない(実体がない)けれども、価値を持つ(現金化可能な)ものです。生命保険(解約返戻金など)のような保険なども金融資産として分類されます。金融資産のメリットとしては、(どのような金融資産なのかによりますが)基本的な流動性が高いことにありますので、急にお金が必要になった時に、売却するなどして現金化することができます。また、株式や債券では配当金や利息が入ってきます(投資信託では分配金が入ってきます)。生命保険などの保険もいざという時の備えとしての役割を果たしてくれます。もちろん実物資産同様にメリットもあればデメリットもあります。株式は一度金融危機が起これば暴落する可能性がありますし、債券は会社が倒産すれば元本が戻ってきません(一部は戻ってくる可能性はあります)。投資信託もファンドの選び方を失敗すると元本が分配金として払い出されるだけになってしまいます(元本払戻金(特別分配金とも呼ばれます)と言います)。生命保険も資産運用としては効率が良いとは言えない場合も多いため、保証と投資・運用は分けて考える必要があります。


最後に、総資産における金融資産と実物資産の割合ですが、総資産のうち実物資産を10%は持つべきということも言われますが、基本的には個人のライフプランやリスク許容度によるため実物資産を何%持つべき(組み込むべき)というように一律に線引きすることは難しいと思います。現物資産や金融資産のそれぞれにメリットやデメリットや特徴がありますので、そういったものを把握したうえで、何に・どのくらい投資するのかということを考えていく必要があると思います。まだまだ働く現役時代では、株式などの金融資産を多くして、ある程度資産規模が大きくなった時に、資産の割合を決めて金融資産の中の株や債券などの割合であったり、実物資産を保有したりすることが現実的だと考えられます。ご自身でそういったことを考えることが難しい、もしくはイメージがしづらいと感じる場合には、ファイナンシャルプランナーに相談をすることも選択肢の一つとして持っておくと良いかもしれません。

※プライベートバンクなどでは資産の10%ほど実物資産のお金をポートフォリオ印組み込むことが多いようです。


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。


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